当社のスクラップアンドビルドは 単なる新規製作ではありません。
日本全国の製造現場では、高度経済成長期後に製造された多くの機械が現在、
スクラップアンドビルドの重要な時期を迎えています。
物価の高騰やメーカーの
市場撤退などの影響で経済的な制約に直面している製造業者が多く、新しい高額な機械への投資が避けられない状況にあります。
このような状況への対応として、使用可能な部分は維持しつつ、必要に応じて部品の再製作などの修繕を行うことで、製造現場の負担を軽減します。
当社はお客様のニーズに応じた柔軟なサポートを提供しています。
繊維を巻き取るタイプの加工機で、製品の両端の不良部分を巻き取る直前に除去しなければならない事情があり、 ラインに超音波カット装置を後付けし、連続運転中にトリミングが可能になるようにした。 この際、カット部のダマやほつれを加味し、適切なホーンとアンビルの形状も設計。 結果、ラインスピードを落とすことなく狙いのトリミングが可能になった。
繊維が流れる機械や、製袋機等の加工機で、加工中に何かしらの事情で貼られてあるマーキングテープを目視にて確認していた為、カウントミスや除去漏れ等の人的ミスが発生することがあった。 このような不具合が出ないように、機械にセンサーを追加し、状況に応じて「アラーム」「停止」「自動排出」の動きができるように改良した。
製品の異常を目視にて確認するオペレーションにおいて、カメラ検査装置を選定し、取り付け及び機械との接続を行った。 取り付け当初は不良品が発生した場合にはアラームを発報し、機械が停止するようにしたが、異常の傾向がわかってきた段階でさらに改良を加え、不良品をエアーブローで自動排出し、ダストシュートに溜め込む方式に変更した。
繊維が流れるタイプの機械では、ガイドローラーを追加し、ラインの蛇行やバタつきを抑制。ワークを挟み込んで送り出すタイプの機械(製袋機等)では、ロールの材質や溝の形状を変更し、製品のシワを抑制。 製品が詰まったり変形したりしてしまう部分には、金属ガイドやエアーによるアシストを追加し、これらを抑制した。
規定の枚数を詰める製品において、長い加工工程の中で機械内部に製品が取り残された場合に、最終工程で自動で枚数を確認し、合否判定を行う装置を追加。 厚みや枚数を直接測定して判定を行う装置も存在したが、該当の製品が非常に薄く、強度もなかった為、電子天秤をシーケンサーと接続し、判定に応じてシリンダーで送り出す装置を開発した。